ストーンズの不良紳士ドラマー

私の尊敬している人物の1人、チャーリー・ワッツ。超有名な伝説的ロックバンド『ローリング・ストーンズ』に結成当時から在籍するドラマーです。また、ストーンズとは別にジャズバンドでも活躍しています。

ストーンズメンバーの中で毛色が違う印象が強いチャーリー。口数も少なく、寡黙。性に淫らな他メンバーと比べて初婚を貫き通し、スーツ姿が似合う知的な紳士。自伝等の自身を語る本も手掛けていません。どこかミステリアスな魅力に満ちています。

だからといって影が薄いというのは大間違い。ドラムへの熱とポリシーは凄まじく、時にはミックやキースを黙らせるほどの威圧感を発揮したという逸話もあります。頑なに頑固を貫き通す様は、やはり不良といえるでしょう。

私が尊敬するのは彼の一途精神。ジャズドラマーとしてのプライドを10代から現在まで、60年近くも保ち続けているというのはとてつもないこと。結婚に関しても、ジャズに関しても決して浮気を裏切ることをしていないのです。

ストーンズでのプレイも断続することなく続けています。ジャズを愛好しながらもロック。「ロックは幼稚」なんてことを昔彼は口にしたほどなのに、それでもロックをプレイしています。これは、共にスターダムにのし上がった仲間意識が強いからでしょう。そうでなければ50年も一緒にプレイなんて絶対出来ませんよね。

チャーリーの一途精神は本当に憧れますが、仲間意識にも憧れます。人の人生において50年以上ライフワークを共有できる仲間なんてそうそう出会えるものでは無いでしょう。

仲間。そこには血のつながりも異性も敵わない絆が存在します。そんな仲間関係を築き上げることができたストーンズメンバーには羨ましさを感じます。

近年、チャーリーは喉頭癌の放射線治療を行いました。無事治療は行なわれたものの、健康面での衰えは確実にあらわれているでしょう。今後どれくらいドラムプレイを観ることができるかはわかりませんが、ジャズにおいてもストーンズにおいても生涯現役なのは間違いないのでは無いでしょうか? そう信じています。